血圧の測定値は、収縮期と拡張期という2つの数値からなり、134/82 mmHg のように表記されます。この2つの数値だけを見ても、正しく読み取るのは簡単ではありません。米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)は2017年に、これら2つの数値を1つの名前付き分類に変換する基準を発表しました。BPTallyはまさにこの基準値を採用しているため、これがアプリ内で表示される色分けの裏側にある仕組みです。
2つの数値
- 収縮期血圧(上の数値)は、心臓が拍動しているときの圧力です。
- 拡張期血圧(下の数値)は、拍動と拍動の間に心臓が休んでいるときの圧力です。
分類は、いずれか高いほうの数値 によって決まります。収縮期血圧と拡張期血圧が別々の区分に当てはまる場合は、より高い区分が採用されます。
2017年AHA/ACCの血圧分類
| 分類 | 収縮期(mmHg) | 拡張期(mmHg) | |
|---|---|---|---|
| 正常 | 120未満 | かつ | 80未満 |
| 高値 | 120〜129 | かつ | 80未満 |
| ステージ1高血圧 | 130〜139 | または | 80〜89 |
| ステージ2高血圧 | 140以上 | または | 90以上 |
| 高血圧緊急症 | 180より高い | および/または | 120より高い |
高血圧緊急症 の範囲にある測定値は、特に胸の痛み、息切れ、視覚の変化などの症状を伴う場合には、経過を記録して様子を見るのではなく、緊急の医療対応が必要となる唯一の分類です。
1回の測定値だけでは分類できない理由
血圧は一日を通して変動します。コーヒーを飲んだ後、階段を上った後、ストレスを感じているとき、そしてカフのサイズが合っていなかったり腕が支えられていなかったりするときには、血圧は高くなります。だからこそ臨床医は、1つの数値ではなく、一定の条件のもとで測定された多くの測定値の平均 を見るのです。数週間にわたって朝晩記録する習慣は、待合室で緊張しながら測った1回の測定値よりも、はるかに正確な実態を伝えてくれます。
BPTallyがこれらの基準値をどう使うか
測定値を保存すると、BPTallyはそれを上記のAHA/ACC 2017の基準値に照らして分類し、該当する分類を表示します。時間の経過とともに平均値と標準偏差を計算し、1ページのPDF — あなたの循環器内科医が実際に読む形式 — として書き出すこともできます。これらの分類は 自分自身の測定値を整理するための仕組み です。BPTallyは医療機器ではなく、いかなる診断も行いません。
まとめ
5つの名前を覚え、高いほうの数値が分類を決めることを忘れず、1回の測定値ではなく平均値で自分を判断しましょう。信頼できる測定値を得るための手順を知りたい方は、自宅での血圧の測り方をご覧ください。そして、数値が何を示していても、分類はそれ自体が診断なのではなく、有資格の臨床医に相談するためのきっかけです。
本記事は一般的な情報提供であり、医療上の助言ではありません。血圧や治療に関する判断については、必ず有資格の医療機関にご相談ください。